【移住ツアー】浜松と熱海から来てくれたふたりと巡った富士
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10月8日。この日は、わたしが案内している移住ツアーを、取材として体験していただく日でした。
来てくださったのは、浜松で移住コーディネーターをしているキャリアコンサルタント宮嶋千恵美さんと、住むまちや物件を探す前に「どんな暮らしをしたいのか」を明確にすることを大切にし、全国各地への移住や住まい探しに伴走している「Atami Stayle(アタミステイル)」代表の中屋香織さん。宮嶋さんは、わたし自身が移り住む先を探していたころ、浜松が候補だったときにお世話になった方です。中屋さんとは、先日の「静岡まるごと移住フェア」で、宮嶋さんに紹介していただいて出会いました。
たくさんの移住相談に向き合ってきたおふたりが、わざわざ富士まで。前日までご案内の練習をしながら少し緊張していたのも、ここだけの話です。
当日の様子は、ショート動画にもまとめました。
倉庫のオフィスから
朝10時、エコフィールドに集合。スーパーの倉庫をリノベーションしたオフィスとカフェを、おふたりはひと目で気に入ってくださいました。

そこから富士山夢の大橋を渡って、富士市役所へ向かいました。
市役所で聞いた、富士市のこと
移住定住推進室の天野さん、渡邉さんにお時間をいただき、富士市の移住のことを伺いました。

印象に残ったのは、「富士宮市と迷っている方を、無理に引き止めることはしない」というお話です。富士に住んで富士宮で働く人も、その逆の人もいる。職員さんにも、どちらに住む人もいる。実際に来て、感じて、選んでもらえたら、と。
富士市と富士宮市は、同じ富士山を見上げる、ひとつのエリアなんだな。そう感じました。
海も山も温泉も、車で少し走ればひととおりそろうこと。新幹線や東名で、関東の実家にもすぐ帰れること。朝霧や山梨、岩本山やこどもの国などの音楽イベントで、東京から来る友人と待ち合わせできること。観光地とはちがう、暮らしのなかの楽しみの話も、あれこれと出てきました。
市内には小学校区ごとに「まちづくりセンター」があって、それぞれに住民の活動があるそうです。どの地区が外から来た人と関わりやすいのか。それを知っていることが、移住してくる人にとっては大きいのかもしれません。
そのあとは市役所の屋上へ。市内をぐるりと見渡しながら、あちらが吉原、こちらが大渕、と位置関係をお伝えしました。


予定は8割、話は尽きず
車のなかでは、話がとにかく尽きませんでした。気がつけば予定は少しずつずれていって、吉原商店街と富士駅には寄れずじまい。それでも、大渕の笹場まで行けたのはよかったです。


話題のほとんどは、「人」のことでした。
宮嶋さんがご自身の話をしてくれたときのこと。地元の浜松に戻ることを考えたとき、「これは完全に移住だと思った」そうです。昔の暮らしに戻るのではなく、暮らしをもっとアップデートしたかったから。
中屋さんは、移住してきた人は同じ景色を見ても、そこに感じる価値がちがう、と。今ある環境への喜びや、ありがたさ。そういう人が増えるのは、地域にとってもうれしいことだよね、と。
経験の引き出しが多いおふたりなので、ひとつの話から次の話が生まれて、考えが少しずつ深まっていく。そんな車内でした。
お昼は弊社1階のカフェで。午後は新しいリノベーションモデルハウス(12月から宿泊体感可能です)を見ていただき、夜はモデルハウス「Foret(フォレ)」に泊まって、富士の暮らしをひと晩体感していただきました。

ブランコの5分間
東田子の浦駅で待っていた、ほんの5分ほどのことです。近くの神社で子どもたちが遊んでいて、その横で中屋さんがブランコに乗っていました。


なんでもない場面です。でも、こういう時間が大事なのかもしれない、と思いました。
車窓から街を眺めるだけではなくて、その街のふだんの光景に、少しだけ足を踏み入れてみる。公園で話したり、カフェでひと息ついたり、歩きながら案内したり。これからのツアーには、そんな時間も入れていけたらと思っています。
入り口を、ていねいに
宮嶋さんは、これまでのご案内で嫌な思いをしたことがほとんどないそうです。理由を伺うと、案内の前に一度、ゆっくりお話しする時間をとっているから。そこで自然と、ご縁が整っていくのだそうです。
市役所でも、「入り口を丁寧にするのが大事」という言葉が出ていました。補助金がきっかけで相談に来た方も、どんな思いで来てくれたのかをきちんと聞けば、ちゃんと話ができるようになる、とも。
富士山が見たいから、引っ越したい。その気持ちは、よくわかります。そのうえで、もう少しだけ一緒に考えてみたいのです。
週末は、誰と、どこで、富士山と過ごしたいですか? 平日はどんなふうに暮らしたいですか? 仕事のこと、ご近所とのつきあいのことは、どうでしょう。
せっかく移り住むのなら、その土地の人とのつながりも、少しずつ深めていってほしい。そんな風に思っています。
フォレの夜と、比奈の朝

後日、おふたりがアンケートに感想を書いてくださいました。
中屋さんは、フォレで過ごした一晩のことをこう書いてくれました。「実際にキッチンを使い、スーパーに買い物に行き、お風呂に入り、リビングでくつろぎ、寝室で寝て、朝は散歩にでかける。という日常体験ができたおかげで富士暮らしを体感させていただきました」。窓辺のワークスペースには暖炉と本棚があって、「冬場はずっとそこに居たい」とも。
宮嶋さんは、比奈の湧水公園への散歩や、朝の小学校の登校時間を実感できたことを挙げてくれました。リノベーションのモデルハウスでは、元の家の何を残して何を変えるかを、自分の暮らし方から考えるきっかけになった、と。


観光ではなく、ふだんの一日を、少しだけ先に過ごしてみる。宿泊体感でお伝えしたかったのは、まさにそこでした。
「移住した人が営むお店にも行ってみたい」という声もいただきました。次のツアーでは、ぜひ寄り道先に加えたいと思います。
それから
中屋さんからは「やっぱり現地で体験するのが一番ですね」というメッセージも届きました。宮嶋さんは翌日、もう名古屋の相談会に立っていたそうです。
宮嶋さんが隔月で連載している、アルバイトタイムスの移住コラム。今回の富士でのことも、そこで書いてくださる予定です。どんなふうに綴られるのか、わたしも楽しみに待っています。
いただいたお土産は、スタッフみんなでおいしくいただきました。ありがとうございました。

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