そのままの君でいい。笑顔と自信が生まれる居場所「アトリエクオッカ」を訪ねて
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2026年6月28日
こんにちは。エコフィールド広報課の西坂です。
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私たちエコフィールドは、創業30周年という大きな節目を迎えるにあたり、毎年お客様にお届けしている会社カレンダーを少しリニューアルいたしました。これまでの感謝の気持ちとともに、何か新しい風をお届けできないか。そう考えていた折に、ご縁があって出会ったのが、富士宮市のアートクラブ「atelier QUOKKA (アトリエクオッカ)」の皆さんです。
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今年のカレンダーは、彼らが描くエネルギッシュで独創的なアート作品を毎月1枚、大胆に配置したデザインになっています。 私自身、初めてその原画となる作品たちを目にしたとき、力強いタッチと目に飛び込んでくる鮮やかな色彩に、言葉にできないほどの感動を覚えました。
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「このエネルギーに満ちた素晴らしい絵は、一体どんな場所で、どんなふうに生まれているのだろう」。そんな思いが日々募り、本日ついに、アトリエクオッカさんの活動現場へお邪魔してきました。
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開放される個性と、心地よい集中力
活動場所は、富士宮市の西公民館。毎月第4日曜日の午前中に開催されています。 朝9時。私が到着すると、公民館の扉が開くのを今か今かと待ちわびている若者たちの姿がありました。彼らはみな、富士特別支援学校富士宮分校の卒業生たちです。
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扉が開くと、みんな足早に2階の部屋へ上がり、慣れた手つきで机と椅子を動かして自分たちの空間を作り始めます。公民館のご厚意で、倉庫には彼らの画材や描きかけの作品が大切に保管されているそうです。
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水彩絵の具、マーカー、色鉛筆、パステル……。多種多様な画材の中から自分の好きなものを選び、先生から描き途中のキャンバスを受け取ると、さっきまでの和やかな空気が一変しました。
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みんな、席につくなり一心不乱に筆を動かし始めます。 その背中、キャンバスを見つめるまっすぐな眼差し、そして迷いのない指先の動き。部屋全体が、深い集中力で満たされていきます。
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少し時間が経つと、ふっと息をつくように、隣の子と近況を報告し合ったり、たわいもないおしゃべりをしたりする笑い声が聞こえてきました。それでも、絵に向かう注意は決して途切れることなく、誰もが心から楽しそうに創作を続けています。
「そのままの君でいいよ」心をゼロに戻せる居場所
この素敵な空間を主催されているのが、スタッフ代表の松本進先生です。松本先生をはじめ、スタッフの皆さんは元々同じ特別支援学校にいらした先生方。今は異動で別の学校にいらっしゃる先生も、月に一度、この場所のために集まって彼らをサポートしています。
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見学しながら松本先生のお話を伺う中で、私の胸に最も強く響いたのは「居場所」という言葉でした。
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先生は、何よりもまず「彼らに自信を持ってもらいたい」と語ります。
「一般社会で彼らが仕事や生活を営んでいく上で、きっと多くの困難があると思います。そんな時でも、支えになるものがあると、気持ちを切り替えていけるはずなんです」
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特別支援学校を卒業し、社会に出て働き始めると、友人ともバラバラに。そして社会生活では思い通りにいかないことや、萎縮してしまう瞬間があるそうです。だからこそ、このアトリエクオッカは、仲間とともに精神的・心理的にも十二分に安心できる環境で、思い切って自分なりの表現活動ができる「居場所」として存在することを最優先にしているそうです。
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「私は絵を通して少しでも彼らの自信につなげたいんです。『君の描く線はそれでいいんだよ』『そのままの君でいいよ』と、前向きな言葉をかけるようにしています」と微笑む松本先生。
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また、ある親御さんがおっしゃっていた、こんな言葉が印象的でした。
「子供が仕事でいろいろあったとしても、月に一度この場所に来ると、気持ちがフラットに、ゼロに戻るんです。いや、ゼロではなくプラスになります。そして次の日から明るい気持ちでまた社会と関わることができる。そんな環境を提供していただけて本当にありがたいです」
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評価や称賛といった社会の物差しから離れ、ただ仲間と集中して絵を描く。クラスが終わったら、みんなでイオンへお昼ご飯を食べに行く。松本先生の「彼らの居場所を細く長く守ることが使命」という強い思い、そして高校時代の仲間や先生がいるからこそ、生徒たちは心から安心し、誰の目も気にすることなく、自由で鮮やかな創作の世界に没頭できるのだと納得しました。
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社会と繋がることで育まれる「自己肯定感」
また、このアトリエから生まれた作品のいくつかは枠組みを飛び越え、社会と力強く繋がっています。 いま話題のアートエージェンシー「ヘラルボニー」と契約作家として活躍されている赤池僚也さんも、このメンバーのお一人です。
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実際にお会いした赤池さんは、エネルギッシュでありながらとても繊細で、自分の喜びを素直に表現される、とても魅力的な青年でした。ただ純粋に絵を描く喜びが、あの圧倒的な作品を生み出す原動力になっているのだと感じました。
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松本先生は、展示会などを通して作品が人の目に触れる機会をとても大切にされています。
「来場者の感想をメンバーに伝えると、自分の絵が誰かの役に立っているとわかって、それが彼らの自己肯定感に繋がるんです」
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*写真をモチーフに独創的な絵を描き上げます。
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私たちエコフィールドが作らせていただいた会社カレンダーも、OB様をはじめ多くの方々にお配りしています。
私たちのこの小さな取り組みが、彼らの「絵が誰かの役に立っている」という喜びに少しでも繋がり、自己肯定感を育む一助になれているとしたら、これほど嬉しいことはありません。
「褒めて、褒めて、褒めまくる」自信が育つ講評の時間
活動の最後には、できあがったばかりの作品や制作途中の絵をみんなの前に掲げ、松本先生が一つひとつ講評していく時間がありました。
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講評といっても、技術的な指導をするわけではありません。先生は作品を手に持ち、「ここの線の勢い、すごくいいね!」「この色の組み合わせ、最高だよ!」と、とにかく褒めて、褒めて、褒めまくります。
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先生からの温かい言葉をシャワーのように浴びた生徒さんたちは、本当に嬉しそうな、誇らしげな表情を浮かべていました。誰かに自分の表現を心から認められ、手放しで褒めてもらえる経験。その純粋な喜びの積み重ねが、彼らの確かな「自信」へと繋がっていく瞬間を、見届けることができました。
笑顔が伝染する幸せな空間
教室の中をゆっくりと歩きながら、ふと自分の内面に目を向けてみたとき、不思議なことに気がつきました。 力強いキャンバスの数々をカメラに収めているときも、みんなの楽しそうな話し声に耳を傾けているときも、私自身が終始、口角が上がっていて、自然と笑顔になっていることに気がつきました。
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「QUOKKA(クオッカ)」という名前は、いつも笑っているように見える口元から「世界一幸せな動物」と呼ばれるオーストラリアのクオッカワラビーに由来しているそうです。この場所には、まさにその名前の通り、そこに訪れた誰に対しても穏やかで、幸せな時間が流れていました。
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社会や学校では、「こうするべき」「こうあるべき」と教えられてきた私たち。でも彼らは、そんな枠組みを軽く飛び越えてきます。枠組みにとらわれない自由でピュアな表現だからこそ、彼らの絵はこれほどまでに私たちの胸を強く打つと感じました。
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私たちエコフィールドも、「家」というお客様にとって最も安心できる「居場所」をつくる仕事をしています。形は違えど、人が自分らしく、笑顔でいられる居場所を守り続けたいという根底の思いは同じなのだと、たくさんの勇気とインスピレーションをいただきました。
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これからも、このカレンダーを通じて、アトリエクオッカの皆さんの素晴らしいアートと、そこから溢れ出すポジティブなエネルギーを、多くの方々にお届けしていきたいと思います。
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アトリエクオッカの活動は、どなたでも見学が可能とのことです。心温まるアートの現場と、そのままの自分を肯定してくれる優しい空気に触れてみたい方は、ぜひ事前に代表の松本さんまでご連絡の上、足を運んでみてください。きっと、あなたも自然と笑顔になっているはずですよ。
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【参考リンク・お問い合わせ先】
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■アトリエクオッカ
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■見学に関するお問い合わせ
毎月第4日曜日 午前中開催
場所:富士宮市 西公民館
※ご見学を希望される方は、事前に松本先生までメールにてご連絡をお願いいたします。
✉️ susumu.59007(アットマーク)gmail.com
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■松本進先生の深い思いに触れられるインタビュー記事
「多彩は多才」
🔗Face to Face((株)星野新聞堂様)
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■赤池僚也さんの素晴らしい作品と紹介動画はこちら
🔗ヘラルボニー アーティストページ
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