- エリア
- 富士市
- お客様名
- 月のおうち
アートセラピーとはどんなものなのですか
言葉では表現できない心の世界を、目に見えるカタチにして私たちの目の前に現してくれるのがアートです。アートといっても特別なものではなく、才能とか上手下手は関係ありません。自分の感覚を頼りに、子どもの頃によく描いていた落書きのイメージで自由に表現していく。そうすることで、もやもやしていた気持ちがすっきりしたり、解放感が味わえたり…。自分でも気づいていなかった自分に出会えるのがアートセラピーの魅力です。アートセラピーの作品づくりは、誰かに見せるためのものではなくて、自分だけのためのもの。私はアートが得意じゃないから…とためらわず、どなたにもこのセラピーの心地よさを体験して頂きたいと思っています。私自身は、東京の講座に通ってアートワークセラピストの資格を取りました。富士市ではまだあまり知られていない分野ですが、今後本格的に活動を広げていくためにここに拠点を作りました。
以前、エコフィールドのオフィスだった建物が、まったく違う雰囲気に生まれ変わりました
自宅の土地をエコフィールドさんで購入したご縁から、『esora』にも何度がお邪魔していて、以前からエコフィールドさんが建てる木の家の雰囲気に憧れていました。アートセラピーは、最初は自宅で行うつもりでした。でも、スペースが足りなくてどうしようかと考えていた時、知人を通してエコフィールドさんの以前のオフィスが空いていると聞き、じゃあ思い切ってここをフルリノベーションしよう!と。私からの要望は、個人の家のリビングのようなくつろいだ雰囲気を出したい、子どもたちが寝転んだり、裸足で駆け回ってもいいように無垢材の床にしたい、アートセラピーの他にもいろんなワークショップなどに使えるよう、柔軟性のある空間にしたい、などです。設計やデザインは、エコフィールドさんと打合せを重ねてできるだけイメージに近づくようにしてもらいました。当初の想像以上に素敵な空間に仕上がってとても嬉しいです。
素材や設えで特にこだわったのはどんな部分ですか?
もともと無垢材の家具が好きで、テーブルや椅子はすべてヒノキのオーダーメードです。この家具に合うように、床や建具の素材、色をコーディネートしてもらいました。間仕切りになるガラス戸も、木造校舎のようなレトロな雰囲気が気に入っています。上がり畳のコーナーは収納スペースも兼ねていて、赤ちゃんがお昼寝したりするのにも便利です。子育て中のママはなかなか自分の心身のケアができないので、そんなママたちがゆったりと笑顔で過ごしている姿をイメージして、空間全体の素材やデザインを考えてもらいました。
「月のおうち」で、これからどんな活動を予定されていますか?
まだオープンしたばかりで試行錯誤の段階ですが、当面はアートワークカフェやアートセラピーのワークショップ、親子のアトリエなどを開催して、アートセラピーがどんなものなのかをみなさんにお伝えしていきたいです。また赤ちゃんのいるママを対象としたアートセラピーのメニューで、ママがゆったりと心や身体を解きほぐして寛げるカフェサロンも定期的に開催していきます。そして「妊娠と出産のカラダづくり」や「40代からのカラダづくり」をテーマに、身体を癒すセラピールーム『おさんぽ』も併設しているので、こちらも気軽に利用して頂きたいですね。好きな時に好きな催しに参加して、日々の忙しさの中で忘れかけていた自分らしさを取り戻せる。「月のおうち」がそんな心と体の癒しの場所になれたらいいなぁと思っています。
※月のおうち 主宰 濱田恵子さん談 /取材・文 増渕礼子
http://moonhouse.net/