夏のようなまぶしい陽射しがふり注ぐ5月末の日曜日。富士宮市下条にあるエコフィールドの自社農園『条一郎ファーム』で、恒例の田植え体験会が開催されました。今年も親子連れがたくさん参加し、富士山麓ののどかな里山は、元気いっぱいの笑顔とにぎやかな歓声に包まれました。

エコフィールドでは、2015年より富士宮市の自社農園『エコファーム条一郎』で、米やそば、ブルーベリーなどの農作物を栽培しています。OB様が所有する農地が耕作放棄地になっていることを知った強矢社長が、地域貢献と農業支援、食育や環境問題を考える場を作ろうと農地を借り受け、無農薬栽培を基本とした自社農園を立ち上げたのがきっかけです。毎年の米づくりのスタートとなる田植え体験会は、今年で5回目を迎えました。

昨今は、泥んこの田んぼに入って自分で稲を手植えできる機会はほとんどないため、参加者はSNSや口コミなどで年々増えています。とはいえ、不慣れな田んぼでケガや事故があっては大変と、田植えを始める前に、社長やスタッフが手順や注意事項などをしっかりと説明。また、熱中症対策として大きなテントで木陰を作り、スタッフが常に声をかけて回るなど、参加者のみなさんに安心して田植えを楽しんでもらおう…という細やかな気配りが随所から伝わってきます。

参加者が水を張った田んぼに横一列に並び、「せーの」という大きな掛け声で、小分けした苗を泥の中に植えていく様は、運動会の団体競技のようで壮観です。今年は3~4歳くらいの小さな子どもさんたちの参加が多かったのですが、どの子も掛け声に合わせて真剣に苗を植えており、約1時間半の作業の中で、飽きてしまったり、リタイアしてしまう子はほとんどいませんでした。みんなが力を合わせて一生懸命頑張る…というのは、子どもたちにとっても貴重な体験だったのではないでしょうか。

参加者のみなさんは、「田んぼや畦道にいるアメンボ、カエルなどを見るのは、自分が小学生の頃以来で、もちろん子どもは初めての体験。のどかな自然に癒されました」「こんな広い田んぼ全体に本当に植えられるの?と思いましたが、無事、全部植えた後は達成感がいっぱい。久しぶりにいい汗をかきました」と、楽しそうに感想を語ってくださいました。秋には、ここで実った稲を収穫して精米し、『esora米』として限定販売の予定。今から、実りの秋が待ち遠しいですね

取材・文 RunaWord 増渕礼子